湊月くんの甘い溺愛に困っています

「ねぇ、教えて?どうして赤くなってるの?」

「知らない…!そんなことより離して。人が来たらどうするのさ」

「来たら俺が気づく。夢が教えてくれるまで離さないよ」


嘘ばっかり。全部分かるくせに。


「湊月くんなら分かるでしょ?幼なじみなんだし」

「夢忘れたの?今は恋人だってこと。恋人になった夢のかんがえていることはまだ分からないな」


本当にイジワルだ。わたしが言葉にするが恥ずかしいのを分かっていてこんなことを。あんまり密着していると心臓の音を聞かれてしまいそう。


「わたしの応援が湊月くんの力になっていて嬉しかった。試合姿が本当にかっこよくて、益々好きになっちゃいそう」


顔から火が出てきそう。バクバクとしている胸はもう、隠しようがないくらい鳴っている。鼓動を聞かれるよりも、この恥ずかしさを知られることの方がよっぽど…。


「言ったよ。そろそろ離して?」


ん?なんで黙って……っ!


離すどころか腕の力はより増し、少し窮屈(きゅうくつ)感じる。


「ごめん夢。離してあげられそうにない」

「なんで?湊月くん言ったら離してくれるって」

「そうだよ。約束したのは俺。自分でも予想外なんだ。分かっていたはずなのに。夢の言うことの予想くらいしてたのに」


湊月くん…?


腕が少し緩んで彼の表情を伺おうとしたけど、目を隠されて阻止される。