湊月くんの甘い溺愛に困っています

不意に見せた笑みでさえ、あの歓声だったし。なんというか、あれ以上モテてほしくないというのが本音でもある。

「俺さ、今日夢からの応援されて嬉しかった。応援なんて集中出来ないし、邪魔なだけだったけど夢のは特別に感じて。控えめでもいいから、これからも応援してほしいな」

「控えめなら、しなくてもないけど…?」


照れて赤くなっているところを見られたくなくて背中を向けてしまった。


こういうところ好きだな。嫌なことはあまり強制しないところ。口下手だけど、しっかりと言葉で伝えてくるところとか。


「耳、赤くなってる」


わたしの髪は鎖骨のところまである。耳なんて湊月くんからはあまり見えないはず。なのにどうして気づかれてしまったのか。

髪を耳にかけられて、赤く染った耳を見られてしまった。


「…あんまり見ないでよ。イジワル」

「チラッと見えた。それよりどうして赤くなってるの?そんなにさっき言ったことが嬉しかった?」


くるくると髪をいじりだす湊月くん。


耳の近くで話すのは反則だよ。


彼の吐息が当たって熱を増す。歩こうとしたら肩を抱かれて完全に身動きが取れなくなってしまう。

距離が縮まったことによって彼愛用のルームフレグランスが漂い、クラクラする。