湊月くんの甘い溺愛に困っています

気にしてなかったんだ。良かった。もしかして、焦っていたのはわたしだけだったのかな?でも、早く大人になりたいという気持ちは変わらない。

さっきみたいに痛い視線を浴びないようにするためにはわたしが湊月くんに見合う人間にならなきゃ、周りから認められない。


「2人とも、授業始まるよー!」

「今行くー。湊月くん行こう」

「あぁ」


今日の女子の種目はバレーボール。男子たちはバスケ。それぞれ試合を行っていた。

球技ちょっと苦手なんだよね。コントロールが悪くていつも変な方向に飛んでっちゃう。

「夢いったよー」

「は、はい…!」


おどおどしながらもレシーブは成功し、なんとか一点を取ることが出来た。


試合には負けたけど、レシーブ上手くいって良かった。これで心置き無く男子の試合が見れる。


ネット越しに見える湊月くんの試合。他の子たちも同じように見学している。目的は皆同じだ。


「神尾先輩〜頑張ってー!」

「きゃー!」


たくさんの応援が湊月くんに向けられたが、気にすることなく試合を続ける。

無愛想だな。元気よく手を振ったり、笑顔を返したりとか出来ないのかなって思ったこともあったけど、今はそれらを全部わたしに向けて欲しい。

彼女だもん。彼氏を独り占めしたいって独占欲が湧いちゃう。