「告白されたことを夢に知られたくなくて、嘘ついてたと」

「そうみたい。わたしならきっと応援してくれるだろうからって。応援されたら心が痛みそうだったのが理由らしい」

「へぇ〜?片想いの間も愛されてるね夢」

「あっ、あいさっ!!」


愛されているなんてそんな…!湊月くんはわたしに余計な心配をかけないようにしてくれただけで、別にそんな。

優花里の言葉って、時々ピンポイントに当てはまるな。自覚したら恥ずかしくなってきた。また顔が熱い。


「それにしても長かったわね。見守っているこっちは焦れったくて仕方ないなかったわ」

「なんかすいません。…優花里、その、ありがとう」

「んー?なにが?ふふっ」


優花里はわたしのことをたくさん心配してくれて、心の底から喜んでくれた。友だちの一言がわたしを前に進むきっかけになった。


湊月くんと付き合い始めて何日か経ち、少しは恋人らしいことがあると思いきや、幼なじみだった時の時間が大きくてあまり大きな変化は今のところない。


「湊月くん朝だよ」

「ん〜…まだ7時だよ?眩しい…」


朝日に耐えられなくて布団の中に潜っていく。布団を摘む力は日に日に強くなっている気がする。


「単位取れなかったら、おじさんもおばさんも悲しむよ。いいの?」

「うちの両親はそういうの気にしないから大丈夫」


いやいや、大丈夫じゃないでしょ!?ほんと、自分のことはどうでもいいんだから。