湊月くんの甘い溺愛に困っています

「高校生って聞いてたけど……」


じーっと嘗めるようにわたしを観察する小坂さん。何が言いたいのか大体の予想はつく。


「あの……」

「地味ね」


ガーンとショックを受け、一瞬めまいを起こす。

想像はしてたけど、人にはっきりと言われるとダメージが大きいわ……。小坂さん見るからにスタイルいいもんね。

なんでいつも湊月くんに寄ってくる女の子は美人でスタイルがいい子が多いのよ……。あぁ…自信失いそう。


「夢、気にしなくていいから。小坂さん、初対面の方に対して失礼では?次そのような発言をしたら俺は許しません」



人を睨むことはあまりしない湊月くんが本気で怒っている瞬間だった。さっきまで威勢が良かった小坂さんは肩をビクつかせて黙り込んでしまった。

小さくなる小坂さんが可哀想に感じた。声をかけようとしたが、湊月くんに止められてそのまま彼女を置いて歩き出す。

振り向いて様子を確認すると泣いていたのか、涙を拭う仕草をしているのが見えた。


「湊月くん、小坂さん泣いてたよ?」

「…夢は何も気にしてなくていい。小坂さんの自業自得なんだから」


それは、そうかもしれないけど………。


何か言葉をかけてあげたかった。でも、その言葉は思いつかない。何もしないで去るのは罪悪感を感じた。