湊月くんの甘い溺愛に困っています

いつも湊月くんはわたしにこうして頭を撫でてくれた。だから今日はわたしから湊月くんに感謝の意を込めて………。



「お疲れ様、湊月くん。今日はわたしのため頑張ってくれてありがとう」

「夢、これはちょっと……。俺もう高3だよ?さすがに恥ずかしいというか、なんと言うか………」

「嬉しくなかった?わたしなりに褒めたつもりだったんだけど………」

「全く、夢はいつも俺を驚かせる」


湊月くんの頭を撫でていた手は彼の手が掴み、その勢いで抱き寄せられる。鼻をかすめる甘い匂い。経った3週間なのに、懐かしく思えた。

湊月くんが今、わたしの近くにいる。これほど安心できたのはいつぶりだろうか。

気づけば暗い雲に覆われた空はすっかり青空を取り戻し、久しぶりに太陽が顔を現して街全体に温かな光を与えた。


「俺の方こそありがとう。それと、いつも辛い思いをさせてごめん」

「ううん。頑張っている湊月くんも見ているから、わたしは辛くたって頑張れるんだよ。それにわたし知ってるよ。湊月くんが頑張るのはわたしだけじゃなくて、政也さんのためだって」