湊月くんの甘い溺愛に困っています

「何よ!?幼なじみだからっていい気にならないでよね。あたしは中学の時から神尾くんのことを狙ってたの。今更奪おうたってそうはいかないんだから!」


奪うも何も、湊月くんは物じゃない。わたしにとって大切な人。そんな大切な人をこれ以上傷つけるのは許せない。


「決めつけないで!湊月くんはきちんと自分の意思を伝えました。本当に好きなら彼の気持ちを尊重してあげてください。確かにわたしはただの幼なじみです。だけど、彼が決めたならわたしは心から応援したい!」


湊月くんのことを最優先に考える。これがわたしの答え。例えわたしが湊月くんの恋人になれなかったとしても、応援したい。これはわたしが決めた覚悟。

恐れていたら、きっと彼を悲しませることになる。湊月くんがわたしを同じように大切な人と思っているのなら尚更否定は出来ない。

大丈夫。湊月くんならわたしのこの気持ち、分かってくれるって信じてる。


「な、何よ!まだ神尾くんの彼女って訳じゃないのに。生意気!」

「は?生意気?俺は可愛いと思うけど?」

「湊月くん…?」


肩を抱かれ、距離が一気に近づく。ふんわりと湊月くんのルームフレグランスの甘い香りが鼻をなぞる。


「神尾くん、何して…?」

「可愛いからつい、抱きしめたくなっちゃった。どう?俺の幼なじみ、可愛いだろ?」

「は、はぁ?!一体、さっきから何を言ってるのよ?」

「俺が選んだのは夢ってこと。これだけ言えばもう分かるだろ?」