春の陽気に包まれて、目覚めの良い朝を迎えた。
寝ぼけながら布団から出てパジャマから制服に着替える。カーテンを開けて朝日を浴びてようやく目を覚ます。
朝食におにぎりと簡単なおかずを食べ、身支度を整えて家を出る。
まっすぐ学校に行かず、向かったのは隣のレンガが特徴的な二階建ての家。
預かった合鍵で中に入り、迷うことなく階段を登って1番近い部屋のドアに手をかけた。
開けるとほんのり甘いルームフレグランスが香ってくる。
部屋の奥にあるカーテンを開けて、傍にあるベッドですやすやと寝ている幼なじみの彼を起こし始めた。
「湊月くん朝だよ。早くしないと遅刻しちゃうよ」
「……もう少し」
湊月くんは起きる様子を全く見せない。布団の奥に潜り込んで、狸寝入りをする。その様子に動じることなく、わたしは布団を引っ張って強制的に起こした。
「そういう訳にはいきません!湊月くんのママに頼まれたからには、しっかりと起こさせてもらいます」
わたしは朝日奈 夢。春に高校生になりたての1年生。そしてまだ寝ぼけているのは幼なじみで2つ年上の神尾 湊月くん。
「湊月くん頭ボサボサ。制服に着替えたら洗面所に行ってて。寝癖直すから」
寝ぼけながら布団から出てパジャマから制服に着替える。カーテンを開けて朝日を浴びてようやく目を覚ます。
朝食におにぎりと簡単なおかずを食べ、身支度を整えて家を出る。
まっすぐ学校に行かず、向かったのは隣のレンガが特徴的な二階建ての家。
預かった合鍵で中に入り、迷うことなく階段を登って1番近い部屋のドアに手をかけた。
開けるとほんのり甘いルームフレグランスが香ってくる。
部屋の奥にあるカーテンを開けて、傍にあるベッドですやすやと寝ている幼なじみの彼を起こし始めた。
「湊月くん朝だよ。早くしないと遅刻しちゃうよ」
「……もう少し」
湊月くんは起きる様子を全く見せない。布団の奥に潜り込んで、狸寝入りをする。その様子に動じることなく、わたしは布団を引っ張って強制的に起こした。
「そういう訳にはいきません!湊月くんのママに頼まれたからには、しっかりと起こさせてもらいます」
わたしは朝日奈 夢。春に高校生になりたての1年生。そしてまだ寝ぼけているのは幼なじみで2つ年上の神尾 湊月くん。
「湊月くん頭ボサボサ。制服に着替えたら洗面所に行ってて。寝癖直すから」