わたしは、そんな沙也加ちゃんの頭を優しく撫でる。
「今度は琢磨君の力を借りずに、沙也加ちゃんに勝ちたいな」
わたしがそう言うと、
「そうだよね、卑怯な手を使われて負けただけだもんね」
と、うんうんと、自身で納得をして。
「次は沙也加にタイマンで勝てるように頑張ってね」
と言った。
あんなに悔しがっていたのに、もう立ち直るなんて、現金な子だと、わたしは思い、琢磨君を見る。
「こういう妹だから仕方ないさ」
と言って、彼は笑った。
その後も苦手な必死でやり続けていく。
そして、ついにテスト範囲を全部終える事に成功した。
「疲れた」
私は机に伏せた。
「お疲れ様」
そう言って琢磨君は、私の前にチョコを置く。
糖分補給をしてという事だろう。
「ありがとう」
そう言ってわたしはチョコを摘まむ。
美味しいと感じた。一気に脳に栄養が捕球されるような、
そんな感覚を覚えた。
「ありがとう」
私は感謝の言葉を口にしつつ、チョコをゆっくりと食べて行った。
うん、やっぱり美味しい。

