「次は負けない」
「うん。負けたくない」
私の言葉に琢磨くんが頷いた。
「お兄ちゃんにも、水菜ちゃんにも負けないよ」
そう、指差してくる。
でも、段々やり方が分かってきた。
次は私と琢磨くんの連携で勝ちたい!!
そして早速リベンジ戦が開始された。
私はコントローラーを力強く握る。
そして、車を操っていく。
早速私が先頭に出た。
行ける、そう私は思った。
沙也加ちゃんが上手いとは言っても、さすがに限度がある。
それに琢磨君もいる。
レース中盤。
琢磨くんの車が沙也加ちゃんのに、ひたすらにぶつかっている。
私のために邪魔してくれているのだ。
沙也加ちゃんを押し留めて、私が1位になれるように。
ありがとう、琢磨くん。私はそう考えながら、車を動かしていく。
「くそ」
琢磨くんが抜かれた。
沙也加ちゃんが加速アイテムでショートカットを見せる。
「その程度の差は沙也加にとって、抜かせない距離じゃないよ!!」
「琢磨君」
わたしはそう言って琢磨君を見た。

