まさか私が告白されるなんて



 私と琢磨君はその場の椅子に座る。
 純恋ちゃんは呼ばれていない。そう言えばお母さんにはその犯人の疑惑がある子が純恋ちゃんだとは言っていなかった。


 「それで、先生。学内で我が家のあらぬ噂が流れているらしいのですが、そこについては何を考えてるんですか」


 お母さんはそう強く言葉を投げつけた。
 それも敵に投げつけるかのように。

 見たらわかる。お母さんは怒ってる。
 怒り満々だ。

 私はお母さんが起こってる場面をほとんど見たことがない。
 それだけ今の状況がお母さんの怒りに触れるのだろう。

 お母さん、ありがとうと、心の中で思った。
 そして、じっと二人の会話を聞く。




 「ええ、それはですね。我々も認知しないところでありまして」

 教頭先生があたふたしながら返答を返す。

 
 だから私たちが呼ばれたんだと、理解した。


 学校というのは事なかれ主義だ。
 基本、何かしらの問題が起きても、表舞台に出さない。内密に処理しようとする。
 それじゃ話にならないから、話し合いに有意義さを出すために私たちを呼んだのだ。