まさか私が告白されるなんて



 私はその日の夜。


 とりあえずという事で。本当にお父さんが殺人を犯したことがあるのかを聞いた。
 すると、

 「そんなことないわよ」

 お母さんは開口一番そう言ってくれた。
 その言葉を聞いて安心した。

 「それにしても急にどうしたの?」

 その言葉に私はどもった。
 お母さんはまだ私がいま苦しんでいる状況のことを知らないのだろう。

 「それはね、えっと」

 私は、今私の身の回りで起きていることについて、お母さんに話した。
 すると、お母さんはなるほどとうなずく。

 「それは許せないわね。重村君は何て?」
 「証拠が集まるまで待つって言ってたけど」
 「それまで待ってられる?」

 私は首を振った。

 横に。

 だって、琢磨君がいるからましだけど、でも、学校には行きたいわけじゃない。
 確実に噂は広まっている。
 人のうわさは七十五日とは言うけど、収まる気配は見えない。

 あの目線には耐えられるものじゃない。
 それに、純恋ちゃんがまた何かをしてきてもおかしくない。


 「分かったじゃあ。任せて」


 その中で、お母さんは言った。

 「え?」

 お母さんは一体何をするつもりなんだろう。
 分からない。