「はあはあ」
いつもの公園。そこで、私と琢磨君は息切れしながらベンチに座る。
「ごめんね、走らせちゃって」
「かまわないよ。走るしかなかっただろ」
「うん」
「私、対決するよ」
琢磨君にそう、強く言い放つ。
「だって、もう許せないんだもん」
「それは僕も同じ気持ちだ」
今も私に不利益な噂は学校中に蔓延している。
やはり、居心地は悪い。琢磨君がいなかったらもう、不登校まっしぐらだ。
でも、学校には行きたい。お母さんがお金を出してくれてるから。
それに、学校には琢磨君がいるし。
逃げることは出来ない。転校も、不登校にもなれない。
「私はどうしたらいいかな?」
琢磨君にふと訊く。
「そうだね」
琢磨君は考え出す。
「噂は止めようにも止められないと思う。実際、僕も停学中に何度か噂を耳にしたし。そんな中必要なのは、無嘘であるという証拠を集める事」
「でも、それが難しいんじゃないの?」
「うん。実際失敗しちゃったしね」
そう、琢磨君は髪の毛をむしゃむしゃとかく。
「難しいと思うけど。どうにかしなきゃ」
「私、ちょっとお母さんに話してみる」
お母さんなら、何か知ってるはず。
「それは名案かもしれない」
琢磨君はそう頷いた。

