早速次の日。私と純恋ちゃんは近くの公園に遊びに行くことになった。
「公園って珍しいね」
そう、純恋ちゃんが言う。
琢磨君にも言われたけど、やっぱり珍しいの?
「じゃあ、図書館にする?」
「いや公園でいいよ。……でも、あたしがなんでも奢ってあげるのに」
「私にはこれでいいの」
だって、私は多くを望みたくないし。
それに奢るとは言ってもそれは純恋ちゃんのおかねだ。
ただで使えるわけではない。
それに、対等な関係でいたい以上、あまり借りを作るのは好ましくない、と私は思う。
「それにしてもブランコって久しぶりに乗るわ」
そう、純恋ちゃんは呟く。
確かに、一般の女子高生はブランコなんて乗らない。
でも私は別だ。
遊園地、には行ったことが無いけど、ブランコでも十分に楽しめるのだ。
貧しいなら貧しいなりに楽しめることがあるもん。
「あ、でも」
純恋ちゃんはブランコを漕ぐ。
「意外と楽しいね」
そう、笑顔で微笑んだ。
その笑顔はまぶしいなと思った。
「あたしね、こういった遊びなんてしたことが無かったから新鮮だよ」
「子どものころは?」
「無いの」
珍しい、と私は思った。
「だってあたしはインドアだったから、基本公園なんて言ったこと無いの」
「へえ」
私はそう息を漏らした。
そして私は「ちょっとごめんね」と言って携帯を取り出す。
琢磨君にメールを送りたい。

