まさか私が告白されるなんて



 その日の夜。私は琢磨君に電話をする。
 琢磨君の成分が足りない。


 そんなことをいいきってしまえばただの変態みたいになっちゃうけど。
 今日は純恋ちゃんと一緒にいて体力を削られちゃった。


 「っ琢磨君」
 「おう、どうしたんだ?」
 「あの。今日少し話さない?」
 「どうしたの?」

 やっぱり、琢磨君の声は癒される。

 「ちょっと今日純恋ちゃんと話してて疲れちゃって」
 「大丈夫だった? 仲良さそうだと思ったけど」
 「まさか」


 仲良くなんてならない。仲良くなる予定すらない。
 私は、やっぱり彼女とは会わないと感じたのだ。


 「だったら、嫌だって言ったらいいんじゃないの?」


 そう琢磨君は言った。私が純恋ちゃんが嫌な理由を知って。


 「大丈夫だ。もし縁を切っても、誰も文句は言わない。よくやっあって言われるだけだと思う」
 「ありがとう」


  琢磨君は優しいし、頼り甲斐がある。


 「そう言えば今日、水奈さんのお母さんから何か言われなかった?」
 「え?」


 あの、将来のことかな。


 「いや、何も言われてないならいいんだ」


 言われたよって言う前に琢磨君はそう言って会話を断ち切った。


 何だったんだろう。