0:高校2年の時の事

剛志:か、彼女が出来た!!ついに念願の彼女だ!!

剛志:ふっふっふ。これで小夏にもバカにされないで済むぞー。俺もついに……童貞卒業だ!!

小夏:え?剛志童貞卒業するの?

剛志:うわあー!

小夏:にゃは!何?その反応

剛志:な、なんでもねーよ!

小夏:童貞卒業がどうとか言ってなかった?

剛志:ああ、まあな。俺、彼女出来たんだよ

小夏:………ふーん

剛志:もっと驚けよ!俺に彼女が出来たんだぞ!?

小夏:おめでとーございまーす

剛志:なんだよその反応。つまんねーな

小夏:じゃあねー

剛志:……はあ?

剛志:なんだあいつの態度

0:しばらく経ったある日のこと

剛志:か、彼女が出来たはいいけど一向に童貞卒業出来ない…なんだか誘い方がわからん

剛志:雰囲気ってどう作ればいいんだ!?わからん…

小夏:あ

剛志:ん?

小夏:おはよー

剛志:おはよう。なんだ?その荷物

小夏:ちょっとねー。友達の家に泊まりに行ってたの

剛志:家帰ってないのか?

小夏:うん。ここ最近はね

剛志:いくらなんでも家に帰らないのは良くないだろ

小夏:大丈夫だよ。おじさんもおばさんも特に連絡してこないし、心配もしてないと思うよ

剛志:でも、帰れる場所があるんだから帰れよ

小夏:なんで剛志にそんなこと言われないといけないの?

剛志:そりゃ、お、幼なじみだから

小夏:だから何?関係ないじゃん

剛志:関係…ない?お前ふざけんなよ。俺がただでお前におちょくられてたとでも思ってるのか?

小夏:あーそうだね。剛志はあの時は童貞だったからおちょくってたけど、もうつまんない

剛志:……は?

小夏:楽しかったよ。でももうあたしも忙しくなったし、剛志にかまってる暇なんてないの