0:そしてその日の夜

小夏:ねえ剛志

剛志:ん?

小夏:れなも寝たし、晩酌しない?

0:小夏は袋に入ったビールを剛志に差し出す

剛志:おお…気が利くじゃねーか

小夏:じゃーん!もやしナムルも作りました!

剛志:す、すげーな!こんなのも作れるのか

小夏:意外と簡単だよ?

剛志:食っていいか?

小夏:うん。召し上がれ

剛志:う、うめぇ……

小夏:にゃはは!相変わらず美味しそうに食べてくれるね!じゃあビールも開けちゃうよ?

0:小夏は剛志の分のビールを開ける

剛志:あ、ありがとう

小夏:うん。じゃあカンパーイ

0:二人は大きな一口でビールを飲む

小夏:かぁー!たまらん!

剛志:オヤジみたいなことすんな

小夏:晩酌ってなんか憧れてたんだよね

剛志:なんで?

小夏:仲良いみたいじゃん?

剛志:……前の旦那とは晩酌したこと無かったのか?

小夏:したことないね

剛志:……そっか

小夏:……それ以上は何も聞いてくれないの?

剛志:…聞かねーよ。前だっておちょくられたし

小夏:それはごめんね。

剛志:許さん

小夏:あ、そうだ。あたし剛志に謝らないといけないことがあったんだ。二つくらい

剛志:なんだ?