「緊張した……!」

「けっこう大胆だったけど⁉︎」

そうつっこまずにはいられなかった。

本当に、寿命縮んだかと思ったよ!

「がんばったんだからね! 凛花ちゃんは、僕のことを男子として見てくれないんじゃないかって、いつも考えてたんだよ?」

「え?」

「弟っぽいのかなとか、家族みたいに思われてるのかなとか。……かわいいって言われるのも、嬉しいけど、ちょっと複雑だったりしてさ」

「……そうだったんだ」

「そうだよ」

ようやく、わたしが知ってる海都に戻った気がした。

大人っぽい海都は、わたしの調子が狂ってしまう。

でもわたし、本当に海都から、告白されたんだよね?

なんだろう……。実感がないって言うのかな。

まさか海都から「好き」って言われるなんて、考えたこともなかったから。

「だって、こんなに好きなのに! 凛花ちゃん、ぜんぜん気づいてくればいんだもん!」

「ええっ⁉︎」

「なにびっくりしてるの、さっき言ったばっかりじゃん。もう、本当に、めちゃくちゃ勇気出したんだから‼︎」

「い、いや、それは伝わってるよ‼︎ すっごく伝わってる! でも、そんなストレートに叫ばれると……!」

かああっと頭に血がのぼる。

熱を取ろうと必死に手のひらで頬をぺたぺたなでる。

「あっははは!」

「なによ海都! もう!」

「ははは……! だって、なんか今の凛花ちゃん、かわいいから」

「はあ……?」

いきなり笑い出したかと思えば、一体なんなの?