スカイ・ネイル



彼はいつもと変わらない面持ちでこちらに向かってくる。

「時間を取らせてごめんね。ここだと何だから、場所を移動しようか」

言われるがまま俺達はフランの後を着いていく。
話があるのだろうが、この場で話さないと言うことは他の人に聞かれたら何かまずい理由でもあるのだろうか。

昨日の事をルチルにも説明するのか?
それとも・・・。



一つの扉の前でフランは足を止め、片手でその扉をゆっくりと開いていく。

そんなに広さはない空間。
入ってすぐ目の前には書類が少し散乱している机と椅子があり、すぐにここは彼の仕事場であることを理解した。