「フランさん!」 「しっ・・・」 月明かりでしか見えない彼の腕には何かが掠ったような痕。 今のは・・・弓? 声を潜め、フランは気を集中させる。 「ゲイル」 そう唱えると、鋭い刃のような強風がそこにいるであろう人物目掛けて飛んでいく。 しかし出てきたのは一匹の猫だけで人影は見当たらない。 猫はそのまま逃げていってしまった。