「それ、あんまり答えになってなくないか」 「そうかしら」 ルチルは昔からそうだ。 自分の弱い部分を表には決して出さない。 どうやって感情を保っているのか、何故そうしているのかはわからないが。 だけどある意味では、俺は彼女のそういうところに救われているのかもしれない。 あの時・・・。 シェイドに襲われた時、あんなにも怯えて消えてしまいそうな彼女を初めて見た。 正直どうしていいのかわからなかった。 大丈夫かと、ただ声をかけることしか。 本当はここへ一緒に付いてくるべきではなかったのに。