スカイ・ネイル


時折擦れ違う人に不思議そうに見られながらも、皆俺達に会釈をしてくれる。
見たことのない奴が城の中にいたらそりゃそうだよな。
だけど会釈をしてくれるあたりフランさんの人柄が他の人達にも反映されているのか、睨まれたり取り立てて噂を立てられることはなく。
俺達を警戒する様子も全くない。

なんというか、争いとは無縁のような。
平和な感じ・・・と言ったらいいのだろうか。



「なんだか展開に着いていくのに必死だわ」

城にいるのが落ち着かない様子でずっときょろきょろと辺りを見渡している。

「ルチルでも必死になることがあるのか」

その問いに少し驚いたようにこちらを見るなり、また直ぐに目線を上へと逸らした。

「まあ、すぐ慣れるわよ。それにリースもいるし」