「・・・・・・ねえ、リース。倒れる前、何があったか覚えてる?」
「倒れる前・・・、確かフランを助けに行こうとして・・・・・・。ノワール兵の中に魔導士が数人混ざってたみたいで、対抗したけどシグハルトを弾き飛ばされたんだ。そしたらフランが倒れるのが見えて、それから・・・・・・」
「その後は、思い出せない?」
「・・・・・・ごめん」
ううん、とフランは首を横に振る。
「あそこに来るまでにだいぶ力を消費していただろうに、あの人数相手によくやったよ。僕も見栄を張ってごめん。・・・最初から一緒に行っていれば、ルチルもこんなことには」
「そんな、フランは悪くない!俺がもっと動けていればっ・・・・・・つっ!」
ズキンと頭が痛み、手で押さえるとフランは横になるようそっと促した。
「大丈夫。心配しなくても君の力は強くなってるよ。まだ戦闘に慣れていないだけ。・・・・・・もう少し眠るといい。周りは僕とレイで見張っておくからさ」
こういう時はコバルト国のフランに戻るんだな。
優しさ、とはまた違う・・・。
包容力・・・・・・っていうのか。
フランの言葉に安心するかのように、リースは再び目を閉じた。

