足を進めようとすると、何かにぶつかった。
それが何なのか確認しようと下を向く。
「・・・・・・!」
赤黒い物体がズルズルと地を這いつくばっている。
するとその物体はいきなり俺の片足を掴んだ。
「守ってくれ゛るって・・・言゛ったじゃない」
「ル・・・チル・・・?」
「や゛っぱり、君をあてにする゛んじゃなかった・・・」
「フラン・・・!俺は・・・っ」
足を掴む手らしきものがメリメリと音を立てて指を食い込ませ、徐々に体を侵食してくる。
最早身動きを取ることは出来ない。
ズズ、と音を立てながらその物体は重たそうに頭を上げた。

