自分の使える治癒魔法でルチルの傷を治そうと試みる。
相当傷が深いのか、出血を抑えることは出来たがなかなか皮膚まで再生してくれない。
これ以上時間がかかると、あともって数分・・・・・・。
『判断を見誤った末路だな』
「・・・・・・君の言う通りだよ。言い返す言葉も見つからない」
次からは・・・・・・なんて、甘い考えだ。
「くっ・・・・・・手が、足りない」
お願いだから、塞がってくれ。
頼む。
お願いだ・・・・・・っ。
手元に必死になりすぎて、近付いてくる気配に気が付かなかった。
視界に入った何者かの足に咄嗟に顔を上げる。
「君は・・・・・・!」

