よく見ると先程の風のせいか草で覆われていたはずの地面が広範囲に渡り剥き出しになっていた。
あの程度の風で・・・・・・地魔法を使ったわけでもないのに。
でもおそらく、あの風と光の発生源は・・・・・・。
「・・・リースが、やったのか?」
急いで彼の元へ駆け寄ったが、何やら様子がおかしい。
返事もしなければ、ぴくりとも動かない。
顔を覗き込むと虚ろな瞳でぼうっと一点を見つめたまま。
やがて体を支えていた筋肉が解け倒れかけたところをフランが受け止めるとそっと横に寝かせる。
リースの中からスペクルムが現れ、氷で覆われている状態のルチルが鏡の中から解き放たれると、その氷も同時に消えていった。
きっとリースの力が尽きたから全ての魔法が解けたのだろう。
「一先ず眠っているだけ。・・・・・・こっちが優先だ」

