スカイ・ネイル




その様子をどこか退屈そうに見ていたフランの中にいる竜、リンドブルムが脳裏に話しかける。



『何故神器を使わない?力を解放し全て焼き尽くせばいいだろう』


「っそんなことしたら皆命を落としてしまう!彼らは悪人じゃない!」



その返答に溜息を付き、呆れ顔で自身の大きな足に顔を預ける。



『お前を主に選んだのは間違いだったか・・・・・・。若くして戦闘技術はもちろん、魔力のコントロールも申し分無し。
しかし優しすぎる。その優しさ上に時にそれは戦いに支障をきたす。
選択を誤れば、己だけでなくどちらも失いかねぬというのに』



「っ・・・言ってなよ」



キイィィンと剣のぶつかる音が辺りに鳴り響く。



このノワール兵は指示されて動いているだけだ。
おじ様を誘き寄せるための・・・・・・。
決して人の命を奪うために戦ってるんじゃない。


そんな簡単に、相手を焼き尽くすだなんて・・・・・・。




「・・・・・・リース!?」




急にリースの魔力が弱くなった。


何かあったのか・・・・・・!