「バルデさんはなんでここまでして・・・・・・っ!」
目に見えるか見えないか、明らかに普通とは違う風がリースを目掛けて飛んでくる。
それは勢いを増し魔法で防ぐには間に合わないと思い、咄嗟にスペクルムを思い浮かべると透明な壁が現れ風は衝突した衝撃とともに消えていった。
どうやらあの中には魔導士もいるらしい。
しかも風使いとなると気を緩めればあっという間に切り刻まれてしまうだろう。
「くっそ・・・!」
そうこうしているうちフランは敵兵に囲まれ姿が見えなくなっていた。
やはり二人でこの人数を相手にするにはあまりにも無謀なのか・・・・・・。
まだ思うように動かない体に少々苛立ちを覚えながら、この状況をどうにかするため剣に手をかける。
足に力を込め、倒れそうになるのを堪えながら囲まれたフランを助けるべく俺は走り出した。

