このままじゃ・・・・・・。
『リース!魔法を使うんだ!』
「魔法・・・?でも、俺は治癒魔法はっ・・・」
『一時的に氷魔法で仮死状態にしてちゃんと治療してもらえばなんとかなるよ!あとは・・・ちょっとしんどいと思うけど、スペクルムの力で鏡の中にルチルを取り込めば傷付けずに運ぶことが出来る!』
「っ・・・そんなことして本当に大丈夫なのか。それに氷魔法だって使ったことなんか・・・」
『迷ってる暇なんてないでしょ!死んじゃうよ!このままじゃっ』
「っ!!」
そうだ。
今は兎に角やれることをやろう。
「っ・・・・・・フリーズ!!
ルチルを、仮死状態にっ・・・!」
唱えると冷たい空気が辺りに立ち込め、みるみるうちに凍てつく氷がルチルの体を覆っていく。
完全に凍りつき動かなくなったのを見るととてつもない不安に襲われたが、それ以上考える前にスペクルムを召喚させた。
「あとは俺がそう言えば鏡の中に取り込めるのか」
『スペクルムは反射したり写すのが通常の技なんだ。だから、それ以上は神器の力を解放しないといけないの』
「・・・どうやるんだ」
「その神器の所有者の名前を唱えるんだけど、僕の場合はレフレクシオンって唱えるんだ」
スペクルムの前にルチルを置いた状態で一度呼吸を整える。
すっと手を伸ばし、言われた通りその言葉を口にする。
「レフレクシオン!!この者を、鏡の中にっ・・・・・・!」
淡い光に包まれ、凍りついた彼女の体は鏡の中へと吸い込まれていく。
これでとりあえずは大丈・・・・・・っ!!

