「あ、そうだわ。ピケさん・・・・・・・・・!!」
何か伝え忘れたのか、ルチルがピケの方に振り返った。
しかし何かに気が付いたのか彼女の体がバランスを崩したかのように傾く。
どうしたのかとふいに俺も後ろを振り返る。
それと同時に赤い何かが辺りに勢いよく飛び散った。
「ルチル・・・?」
力無くその場に伏せる体には一本の槍。
ようやくそれが体を貫かれた時に飛沫を上げた血液だと理解し体が凍りつく。
「ああ。失敗してしまいました。本当はこんなことしたくなかったんですけど、主の言うことには従わなくてはならないので」
「な、なに・・・言って・・・・・・」
「申し訳ございません。私はバルデ様に使える召喚獣なのです。リースさんを仕留め、鏡の神器を手に入れるつもりだったんですが・・・。さて、どうしましょう」
ピケが・・・?
召喚獣?バルデさんが主?
どうして・・・・・・。
「あれ、私、お伝えしていませんでしたっけ。
実行するのならば、バルデ様と二人きりになったタイミングか・・・・・・
人目の付かない場所のどちらかだと」
「!!」

