「力を、無理して使ったから・・・・・・?」
「その可能性が一番高いと言われています」
「でも、変だろ。なんで今になってそんなこと・・・・・・」
「当時ステラ様の遺体を回収した救護班が致命傷もなく謎の死を遂げていたことを知っていました。しかしそれをどう国内外に説明したらいいのかわからず、結果的に彼らは闇に葬ったのです」
王女の存在が大きくなりすぎた故に謎の死を遂げた、となれば紛争が起こりかねないと予測したのだろう。
「だからって、何で今になって本当のことを話したんだ?そのことが知れ渡ったら結局隠してきたことは無意味になるんじゃないのか」
「きっと良心に逆らう自分に罪悪感を持ち、耐えきれなくなってしまったのでしょう。それを聞いたバルデ様は特に彼を取り押さえることもなく、娘は神に引き取られたのだと仰っておられましたが」
「それで納得しちゃうのね・・・。なんていうか、まるで・・・・・・」
「神を信仰する集団組織に見える?」
振り返ると、そこにはいつの間にいたのか王妃の姿。
ピケは一気に青ざめると勢いよく腰を折り曲げた。
「申し訳ございません!!内情を私の勝手でお客様にっ・・・!!」
ヒールの音が静かな城内に響き渡る。
それがピケの前で止まると、頭を下げたままの彼女は小刻みに震えだした。

