スカイ・ネイル




あれは、今から十七年前のことーーー。










どこから流れてきたのか。
かつてわしが住んでいた国ではスカイ・ネイルの噂が広まっていた。



「なあ、スカイ・ネイルっていう石の話は知ってるか?」

「あったり前だろ。最近じゃどこもその話で持ちきりだぜ。ただ、あんまり大きな声では話せないがな」

「どうしてだ?」

「おま、馬鹿か?誰かに聞かれたら俺達まで狙われかねないからだよ」

「誰に」

「スカイ・ネイルを欲している奴らにだよ!手に入ればなんでも願いが叶うんだぜ?誰かに取られまいと血眼になっておかしくなってる輩もいるって話だ。中には必死に情報を集めてる奴もいる」

「自分の欲に埋もれて周りが見えなくなってるのか」

「そういうこと。だがそれだけじゃない。最近じゃその争奪戦に便乗してか小さな村が次々と襲われているらしい」

「代償はでかいってことか」