「しかしそれだけステラ様に宿っていた精霊に対し恨みを持っているとなると、ノワール国の誰かであることは間違いないような気がしますね」
「だろ?それにレイのことも心配なんだ。もしまたあいつと顔を合わせることがあれば、次は・・・・・・」
「・・・・・・良ければ、情報が入り次第お伝えいたしましょうか」
その言葉に顔を上げると、ただ、とピケは付け足していく。
「この件のお話は、バルデ様には・・・・・・」
「意訳違反になりかねない?気持ちは嬉しいが、ピケがそこまでリスクを負う必要はないんだよ」
「いえ。何かお返しがしたいのです。お話、すごく楽しかったので・・・」
「・・・・・・まあ、ピケがそう言うなら無理に止めたりはしないさ。けど無茶はするなよ」
「はい」
返事を返すと空いた皿に気が付いたピケは思い出したようにそれを片付けていく。
厨房の方へと彼女が歩いて行ったのを確認するとルチルはじっとリースに視線を送った。
「それにしても・・・、リース。最初ちょっと挙動不審じゃなかった?」

