「スズラン・・・?それってもしかして毒性のある植物じゃないか?」
「そうなんです。でもこの国で咲いているものは全てステラ様が魔法で毒を抜いていますので触っても大丈夫なんですよ」
「そんなこともできるなんて。魔法は人に対して使うだけじゃないのね」
ようやく会話に馴染めてきたのかピケは楽しそうに話している。
すると隣で食事をしていた他のお客が急に甲高い声をあげ何事かと視線を向ける。
「私は絶対にガレット様推しよ!少し伸びたアイボリー色の髪。その隙間から見える凛々しい瞳。目が合えば誰だって恋に堕ちますわ!」
「あら。フィーユ様だって誠実でお優しくて、剣をも振えば右に出るものはいませんわ!いつか私と人生を共にする日が来ないかしら・・・・・・」
「ちょっと、抜け駆けは許さないわよ!」
「・・・・・・なんか、凄い盛り上がってるな」
話し方や身なりから貴族の集まりだろうか。
彼らのような人たちと同じ場で食事をするなんて、俺たちは完全に場違いじゃないか?
「フィーユさんと・・・、ガレット、と言っていたかしら?いったい誰のこと?」

