スカイ・ネイル



一定の速度で話す彼女はまるで作られた人形のようだ。
こんなことを思ってしまうのは失礼なんだが、きっとここで勤めて長いんだろう。
話し方も物静かな感じ・・・・・・といったらいいのか、どこか不思議なオーラを纏っている。


「それなら私はピケさんが一番呼びやすいわ。あなたたちはこの後夕飯なの?」

「お客様のご夕食前とご夕食後に交代で取らせていただいております」

「それでも対応でほぼ付きっきりになるんじゃないか?それってなかなか大変じゃない?」

「そうですね・・・・・・。習慣の慣れというのもありますが、一番はお客様のためですので」


使用人というのは清掃だけが仕事だと思っていたけど、こういったことまでやらなければならないのは確かに大変そうだ。

休みも交代でとっているのだろうか?


「またノワールのことでしたらお答えできますので、良ければお聞きになってください。それでは私は一度席を外しますね」


「あ、ちょっと・・・」


「?」


無意識に呼び止めてしまい、思わず目線を逸らし気まずそうにしているとピケは体をこちらに戻しにこりと笑った。


「どうかされました?」


「いや・・・、君もどうかと思って」


「?」


「ノワールの話も聞きたいし。人数多い方が、楽しいだろ」