「はい。そこまで」
口元に人差し指を立て、それを見たリースは自分が言いかけた言葉にはっとする。
「まあ、監視されてるかどうかはわかはないけど。一応ね」
「す、すみません・・・」
「・・・・・・僕は、気を遣ってくれない方が嬉しいけどな」
ぽそりと呟くように言うフランにリースは少しだけ首を傾げた。
「リースは見た目から相手のことには無頓着そうなのに、意外と真面目で繊細だよね」
「なっ・・・!悪かったな!」
「あははっ、ごめんごめん。・・・でも、そのままでいてよ。僕は仕事柄ついそういう行動をとってしまうけど、君たちを思うのは仲間として大切に思っているから。・・・それに時々錯覚するんだ。今僕は、新しい友達に出会えているんだって」
こんなこと言われても困るよね、と言いつつ謝るフランに首を振ってみせる。
ふと彼の過去の話を思い出したがこれは同情とか、そういうのじゃない。
「俺も、同じです」
さっき感じた感覚を本人に伝えると心の底から嬉しそうに笑ってくれた。
「それじゃあそれこそ気遣い不要だね」
「・・・ああ。そうだな」
不思議な感覚ではあるけれど。

