そう言って彼女は俺たちを残しその場を去っていった。
国王と王子はどこか接し難い感じがしたが、王妃様は優しそうな人だ。
「・・・・・・いったいいつから話を聞いていたんだろう」
「え・・・何が」
「・・・・・・いや。後で話そう。・・・さて、どうしようか」
あんなに心良く案内してくれたのに、何か気になることでもあるのだろうか。
フランの言うことが気になりつつもどこからか聞こえてきたか細い音に互いに顔を見合わせる。
自分ではないと首を振ると、恥ずかしそうにお腹を押さえているルチルが目に入り自然と笑いが溢れた。
「ご、ごめんなさい。夕食の言葉を聞いたらつい・・・」
「今日もだいぶ移動してきたからね。さすがに僕もお腹空いたよ」
「それじゃあ、少し休んでまたここに集合しよう」
「そうね。ちょこっとだけゆっくりしてくるわ」
その後それぞれ部屋に別れ中へ入ると、その広さにまた驚きつつ、如何にも座り心地の良さそうなソファを見つけると直ぐにそこに腰を下ろした。
「歴史があるとこうも違うもんなんだな・・・・・・。あ、このあたりは参考にさせてもらおう」
興味津々に部屋をぐるりと一周し感心するフランに真面目だな、と思いつつもいや、もはやそういうのが趣味なのか?と思考が巡る。
・・・・・・これがいわゆる職業病ってやつなのか。

