「彼は、行ってしまったようじゃの」
「え・・・」
ギルは家の外を見つめ、小さく溜め息をついた。
「どうやらお前達に話す時がきたらしい。・・・レクア、ソウさんのことも頼めるか」
「ええ」
外で倒れていたソウおじさんのところへ向かうと、同じように呪文を唱え怪我を治していく。
しかし村のみんなはそれに対し取り立てて驚く様子もなくただそれを見守っている。
みんな、レクアさんが魔法を使えることを知っていたのか?
「ごめん、私も実は知ってた・・・」
目元にうっすら涙痕を残しながらルチルは申し訳なさそうに呟いた。
「でも、少しだけね。隠してたわけじゃないのよ、使ってるところを見たのは今が初めてなんだから」

