スカイ・ネイル



「バルデ様、コバルト国より三人の若者が訪ねてこられましたが少し話していただけますか」


フィーユの声に反応すると、その男は重たそうに瞼を持ち上げ瞳だけをこちらに向けた。



「・・・コバルト国・・・・・・?」



「初めまして。僕たち、南の方にあるコバルト国から来ました」


いつものようにフランは一歩前へ出る。


「ここへ来る途中で以前ノワール国へ訪れた際、国の者に襲われ城の人間に命を救ってもらったタクトという男に出会い、ここに来ればスカイ・ネイルに関することを教えてくれるのではないかと聞いたのでここへやってきたんです」



バルデは表情を変えぬまま、視線は横にいた王子へと向けられる。



「・・・・・・其方たちに話せることは何も無い。フィーユ、彼らを元の場所へ帰してやりなさい」



「っ!待ってください!もう少しだけ私たちの話を・・・」





王女の名を出さずどう口を開いてもらえばいいのだろうか。
今の言い方だと俺たちはただスカイ・ネイルを欲している厄介な旅人にすぎない。

スーラの姿を見せて納得させるか?

・・・・・・そもそも、この人はどこまで"こいつら"のことを理解しているんだろうか。