スカイ・ネイル






その後は特に会話を交えることもなく、ただ先を行くフィーユの後ろをひたすらに着いて行った。







ふと道端に咲いている白い花が目に止まる。



小さく俯くような形をしたその花は行先の至る所に咲いていた。

城の誰かが好んで育てているのだろうか。





その様はまるで謙虚な成り立ちで俺たちを受け入れてくれているかのようで。
先程までの緊張が静かに溶けていくような気がした。







そんなことを考えているうち見えてきたのはコバルト国とは比にならないくらい大きな城。



目の前にすると圧倒され首を痛めるくらい見上げたが、第一王子はそれを待ってくれず見失う前に早足で後に続く。



暫く城内を歩いて行き、一際大きな扉の前で立ち止まるとフィーユはそっとその扉に手をかけた。

ギィィと音を立てながら開かれたその先には王座に着く一人の男の姿。