鋭く光る何かがフランの足元へ突き刺さる。
よく見るとそれは誰かが放ったであろう矢だった。
「やっぱりあいつの仲間が近くにいたのか!」
「・・・・・・いや、どうやらそうじゃないらしい」
そろそろと木の影からいくつか姿を見せたのは、どこかの住人だろうか。
村人にしては値の高そうな衣服を着ている。
まさか、彼らは・・・・・・。
言うより先に、フランはまた一歩前へ出た。
「フラン!」
よほど警戒されているのか彼らは手にしていた武器を一斉にこちらに向ける。
「あなた方はノワール国の住民ですね。無断で敷地内に入ってしまったようで申し訳ない。僕らはそちらに危害を与えるつもりは一切ありません。どうか要件を聞いてもらえないでしょうか」
流暢な口調で話すフランに対しひそひそと相談するような声が聞こえてきたが、一人の男がそれを許さなかった。

