「今日のところはこれくらいにしといてやるよ」
にっと笑うライアにリースははっとし、腰辺りにあった金貨袋がなくなっていることに気が付いた。
「お、お前っ!返せ!」
「盗って返す盗賊がどこにいんだよ」
じゃーな、といい残し去っていくその後ろ姿を見てリースは魔法で攻撃を仕掛けようとしたがそれをフランとルチルに止められた。
「なんで止めるんだよ!お金が盗られたんだぞっ」
「命はお金にかえられない。・・・・・・今はこのまま逃そう」
「っ・・・!」
ぐっと堪え冷静になると、リースはその場に留まった。
それにしても、何故急に戦うことをやめたんだ?
最初から金が目当てだったのか?
・・・・・・いや。
さっきあいつはフランの名を聞いて戦闘をやめた。
「まさか、フランの正体がバレたんじゃ・・・」
「いや、さすがにまだ確証は無いはずだ。それに知られたところで・・・・・・」

