「だってよお、現状そうじゃん。・・・まあいーや。んじゃ、ちょっくらやるか」
軽く肩を回すと不適な笑みを浮かべ、リースとフランはそれに警戒し剣を構えた。
次の瞬間、素早い動きであっという間に距離を詰められるとリースの腹部に強い衝撃が走る。
反動で地に投げ出され、それを庇うようにフランはすかさずライアに切りつけにかかった。
行動を読まれているのかそれをダガーで防がれるといとも簡単に弾かれてしまった。
「左が利き手なのかっ・・・」
「んーにゃ。利き手は右。長らく盗賊やってりゃあ自然と筋肉は付いてくんの」
右手をひらひらさせわざわざ説明するあたり彼にとって三対一であるこの状況は満更でもないらしい。
よそ見をしている隙にリースが剣を振り翳すと今度は右手にダガーを持ち替え防がれる。
「なあ。前みたいに神器で戦えよ」
「っ・・・断る!」
金属の甲高い音が辺りに響き渡り互いに距離を取るとリースは剣を構える。
「カスケード!!」
突如現れた激しい水流がライアを襲う。
しかし足をかすめただけで命中することはなく、行き場を失った水たちは雨のように地面を濡らしていった。

