言いかけたところで前方に人の気配を感じたため足を止めた。
『リース?』
他の二人も何かに気が付いたのか同じく足を止めると微かに感じる気配に気を集中させる。
風が木々を靡かせると、目の前を静かに木の葉が舞っていった。
「こんなところで会うなんて奇遇だなあ」
言葉とは裏腹に明らかに誰かを待っていたであろうその男は姿を現すとわかりやすく腕を頭上に上げ固まった体を伸ばしていく。
「お前は確か、炎使いと一緒にいた・・・!」
「へーえ。俺のこと覚えててくれたんだ」
道を遮るように塞がれ、先を行くにはこの男を倒さなければならないことを察したリースはそっと剣に手をかけた。
「確か、ライアと言っていたかな」
「光栄だねぇ。けど、そっちの炎の神器持ち主が見当たらねー。こんな子供だけで出歩かせるなんて、コバルトの国も終わってんな」
「っ!フランさんはそんなっ・・・!」
言い返そうとしたところをフランに肩を掴まれ止められる。

