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「もうすぐ日が暮れるな・・・。結構歩いてきたけど、二人とも大丈夫?」
「ああ」
「問題ないわ。こういうのにも慣れてきちゃったみたい」
木々の隙間を風がすり抜けていくと同時に、すうっと三人の目の前に半透明の姿をしたスーラが現れた。
リースらの歩幅に合わせて彼もまた同じように移動する。
『リース、力を使った後あれから体は大丈夫だった?』
「え?・・・ああ。そういえばシグハルトの剣なしに神器を使ったが、今のところなんともないな」
前はあんなに疲労を感じていたのに、今回は不思議と何ともない。
「それってつまり、リースの力が強くなってるってことよね!」
嬉しそうに話すルチルに本当にそうなんだろうかとリース自身は疑問に思ったが、そうであることに僅かな希望を抱き今は素直に喜ぶことにした。

