「急に痛ぇじゃねぇか」
重傷を負っているはずなのに何故か変わらぬ様子で金髪の男に向き直る。
こいつには痛覚というものがないのか?
斧を持ち直し頭上に大きく構えると今度はその金髪の男を目掛けて振りかざした。
しかし彼は相当身軽なようで、瞬時に後ろに下がると簡単にそれをかわしていく。
「ほう。これを避けるとは大したもんだ」
「・・・」
「・・・辞めだ。今日のところは引き上げる」
急に怒りが冷めたのか、斧を肩に担ぎ直すと男は再びこちらに振り向いた。
「俺の名はシェイド。じいさんよ、気が向いたらまた来るぜぇ」
そしてシェイドと名乗る男は去っていった。

