「また会いにこればいいだろ。この旅が終わったらさ」
「・・・・・・そうね!ユノくん、それまで待っててくれる?」
「・・・うん!待ってる」
優しく頭を撫でてやると初めてユノは笑顔を見せた。
「この子ったら、ちゃんとわかってるのかしら」
「大丈夫ですよ。ユノくんはちゃんと理解しています。まだ僕も子供の一人に過ぎませんが・・・、ナギさんが心配しているよりも、ユノくんは相手のことをちゃんとわかってる。ただ・・・・・・」
言いかけると、ナギとラウドはフランと目を合わせた。
「もっと、笑ってあげてください。ユノくんは二人ともっと一緒にいたいはずなんです。・・・そしたら、僕らがまた会いに来るまでの間、寂しくないよね」
フランもまた膝を曲げそう言うとユノは嬉しそうに頷いた。
「何故だか、あなたに言われると不思議と説得力があるわね。・・・・・・まあ、ここ最近噂のせいかお客さんが来られるたびに周りから痛い視線を受けていたのもあって、ちょっとストレスが溜まっていたのよね」
「悪い事は悪い。だが、良い事は良いと口にしなくなっていた。どうしてかそれが当たり前になってしまって・・・。今後はもう少し家族の時間を増やすよ。いやすまないね」
改めて別れを告げ、リースらは宿を出る。
とはいってもやはり寂しいのかユノはナギと共に宿の前で立ち尽くし、去ってゆく彼等の背中から目が離せないのであった。

