「ステラの故郷か」
「さすがにそこまでは知っているか。まあ、進めといて何だが、ここ数年国民同士の小競り合いや外への警戒心を強く持っているみたいでな。もし行くなら気を付けて行けよ」
「でも、何故それをタクトさんが?」
人差し指で頰をかきながら目線を逸らし、実は過去に一人でこっそりノワール国へ足を運んだことがあることを明かした。
それを聞いた彼の母は聞かされていなかったようで心底驚いていたが、取り乱すことなくただその場に留まっていた。
「まさかあのノワール国があんな状態になってるなんて思わないだろ。俺が行った時も城の人に助けられて命拾いしたんだ。・・・・・・っと、まあ、そういうわけだ。あとは自分の目で確かめるんだな」
じゃあな、とだけ言いタクトはリースたちと別れを告げた。

