「それじゃあ」
「ああ。だけど、お前たちが思ってるような有益な情報は持っていない。これは本当だ。・・・・・・どうしても、母さんの足を早く治してやりたくて探し始めた。けど、その名前を出すだけで目の色を変える奴が大半だった」
それはそういう代物で裏で狙う奴らはたくさんいる。
知れば知ろうとするほど危険に巻き込まれる確率は格段に上がっていく。
武器も持たず、ましてや扱えないような奴が手を出していい物ではなかったことは身をもって知らされた。
「・・・・・・でも、お前は違うんだろ」
「俺は・・・、力が目当てじゃない。誰が封印を解いたのかはわからないが、悪用される前に再び封印する。それが、俺たちの目的だ」
タクトはふっと笑った。
その横でルチルは何か言いたげな表情でタクトの母を見つめていると、どうしたのかと問いかける。
「あの、よかったらお母様の足の方も治癒魔法で癒しましょうか?完治はその・・・できないですけど」

