「っ・・・あんたら、いったい・・・・・・」
ザノスが抵抗できない状態である事を確認するとフランは残された兵士たちに体を向ける。
「君たちの主導者は戦闘不能だ。今すぐここから立ち去るか、それともまだ・・・殺り合う?」
彼らは互いに顔を見合わせどうしたらいいのかわからない様子で、ユノの拘束を解くと自分達の主人を回収し忙しなくこの場を去っていった。
悪者がいなくなった事を確認したユノはおぼつかない足取りでリースの元へと駆け寄った。
助けられなかった事に後ろめたさを感じつつもリースはそっと手を伸ばすと、またボロボロと涙を流しはじめ胸元に抱きついた。
「ごめんな、遅くなって」
小さな体は微かに震えていたが首を横に振った。
それにつられるように腕の中にいたルチルも泣き出してしまった。
「ちょ、もう大丈夫だから。泣くなって」
こういう時どうするのが正解なんだろうか。
かける言葉すら思い浮かばない・・・。

